ipod Classic 7th Thin 160GB A1238の修理です。
症状は、正常に起動しません。リセットしても、リンゴマークのままです。サービスモードで自己診断をすると、Pending sectorがありrelocateされていません。
また、USBをPCにつないでも認識されません。持ち込まれた充電器では充電できません。
内部を観察しました。すでに開けられています。かなり強引に開けられたようで、いろいろなところが曲がっていたり、傷ついたりしています。また、海辺の砂が内部にあります。バッテリーは少し膨らんでいます。髪の毛も残っていました。
ロジック基板をはずしてよく観察すると、スルーホールを含めて酸化している部分がありました。
早速リワークしましたが、症状は変わりませんでした。
ここで、見積もりをすることにしました。HDD,バッテリー、ロジック基板の交換ということにしました。了解を受けたので、よく考えて、バッテリーとロジック基板(820-2437-A)を取り寄せました。しかし、到着した中古ロジック基板は、間違った修理をされていて使えません。遅く届いたので、クレームできる期限を過ぎていました。そこで、到着したロジック基板をリワークしたら、幸いに動作しました。
PCがUSBを経由してipodを認識したので、ITUNE を使って初期化しました。すると、HDDでもpending sectorが無くなりました。
HDDの診断をもう少し深くしたいので、このHDD(Toshiba MK1634GAL)のインタフェースであるZIFコネクタとSATAとのアダプタを用意して、HDDを診断して、Low Level Formatもしました。不良セクタはあるものの、まだまだ使えるようです。ITUNEを介して、音楽、ビデオ、写真を96%くらい取り込み再生を繰り返しましたが正常に動作します。ただ、持ち込まれた充電アダプタでは充電できません。PCや手持ちの充電器では充電できます。調べて見ると、持ち込まれた充電器は12W出力対応であり、このipodには使えないようです。このipodには、10Wが最大許されているようです。そこで、10Wのものを取り寄せて試したところ、正常に充電しています。
いろいろありましたが、修理完了です。
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