2026年5月13日水曜日

pioneer SA-708の修理。

 大半の電解コンデンサを交換されたオーディオアンプpioneer SA-708を聞いていたら、音が切れ、焦げたにおいがしたという事でした。 終段の右側で、終段トランジスタを中心に壊れていました。バイアス回路の温度補償ダイオードを1N4148で作ったり、様々な部品を交換して直りました。試験をしていると、重低音で左側の音がくすんで聞こえます。いろいろ調べたうえで、左右でトランジスタなどの部品が違うせいなのかと考えて、左側も右側と同じ部品に交換しました。でも、重低音に違いがあります。15Hz位の三角波で比較すると、違いが分かります。サイン波ではよく解りませんでした。いろいろ試したら、SUBSONIC FILTERの切り替えスイッチの接触が原因でした。接触不良は重低音で影響が大きくなります。接点復活剤で解決しました。

15Hz位の三角波をスピーカ端子で観測したもの。上の波形が左側。下の波形が右側。上の波形は、SUBSONIC FILTERをONにした時の波形と一致する。


2026年3月26日木曜日

多機能音響機器 medion MD44125 の修理。

 多機能音響機器medion MD44125の修理をしました。症状は、電源を入れ、音を聞き始めると一分くらいすると音が出なくなるという事です。分解して音が出なくなったときに、D級増幅器回路のLSIのTPA3130に冷えた空気を当てると、音が出るようになりました。そこで、このLSIを購入して交換しましたが、症状は変わりません。



 さらに追及するために、回路図を探しましたが見当たらないので、MUTE信号周辺の回路図を起こしました。




MUTE信号(ピン12)を観察すると、0.7v位から徐々に上がって、一分後位に1.5V位になり音が出なくなります。気を付けて、冷たい空気を当ててみると音が出るようになります。次に、LSIだけに冷たい空気を当てましたが音が出ません。注意深く周辺の部品に冷たい空気を当てると、C117でMUTE信号値が下がりました。C117を半田付け直して、アルコールで周囲を洗浄したら、MUTE信号値が大きく改善して、20mVに安定しました。数時間、音を出していてもMUTE信号値は20mVのままで、正常に音が出ています。
 冷却して、故障部品を探す時には、局所的に当てて、原因箇所を見つけないといけないということでした。

2026年1月20日火曜日

10mバンドの逆三角形ループアンテナを作りました。

  10mバンドの逆三角形ループアンテナを作りました。今回は、1:4電流型バランをつくりました。トロイダルフェライトコアはFT240-52を選びました。このバランなら6mバンドでも使えます。




  アンテナは、アルミパイプと銅線を使いました。アルミパイプの表面が加工されていて導電性がなかったので、紙やすりで削りました。

 二階建ての家の屋根の上に、3mのパイプで建てました。もう少し高くしたいのですが、長屋なので、この程度にしました。近い周囲にはテレビアンテナ用の鉄柱や、それを支える針金、物干し用の針金が張ってあり、アンテナを回すと0.2程度SWR値が変化します。
 送信利得は給電点の地上高5mの傾斜型20m長EFHWアンテナと比べると18dB位優れています。指向性はきれいな八の字で、正面の最大値と側面の最小値とで30dBの差があります。測定には14km位離れているOpenwebSDR受信局を使いました。三次元のデータが計れないので何とも言えません。でも、こんなに指向性があると、ローテータを欲しくなります。
















2026年1月4日日曜日

SONY PS3の電源 APS-227の出力電圧を上げる。

 SONY PS3の電源 APS-227を数台持っています。出力電圧は12V、32Aです。容量は大きく、回路も良くできていて、無線機には最適です。無線機の定格電圧は13.5V(+-10%)ですが、12Vでも動作しています。でも、出来れば定格値範囲内で使おうと考えて、APS-227の出力電圧を変化させました。出力電圧の上限の保護回路を働かせない範囲なら、とても簡単に改造できそうです。

改造は、R410(1kohm)を1kohmの半可変抵抗に交換して、上限の保護回路が、働かないような適切な出力電圧に設定するだけです。13.7Vで保護回路が働きます。そこで、出力電圧を13.0Vに設定しました。

無線機に接続して使っていますが、問題ありません。

























2025年7月9日水曜日

YAMAHA MSR-400 の修理

 このMSR‐400は、出力リレーのコイルが切れかかっていたり、高音アンプ出力のDCオフセ ットがDC4.0Vという症状です。

    このアンプの終段は基本のAB級増幅回路に、EEEngineという高能率回路を採用しています。このため、解析を進めるために増幅回路とEEEngineのスイッチ回路を切り離して、どちらの問題なのかを調べます。そこで、Q221/223/222/224, D212/214/211/213を外します。すると、HF-A=6.7V、HF-B=-6.7V、HF-1=6.7V、HF-2=-6.7Vであり、スイッチ回路は正常動作しているようです。この際、各電圧値はコンデンサの電荷を零にするまで落ち着いていません。

    結局、DCオフセット異常の原因は高音増幅部の入力回路にあるトランジスタℚ204の異常が原因でした。

このアンプは、高能率であり、良い音質であるものでした。





2025年3月19日水曜日

一瞬映るけどすぐ消えてしまう液晶モニターFujitsu Siemens SCENICVIEW P19-3の修理

  一瞬映るけどすぐ消えてしまうという、古い液晶モニターの修理です。バックライトには四本のCCFLが使われています。CCFLへの出力をテスタのACレンジで測ると、一本だけ高い電圧が示されます。この際、CCFLコントローラ(OZ9938)の保護機能を停止(3番ピンを接地します。)して電圧を観測しました。本来ならば、CCFLの交換なのですが、すでに入手困難ですし、LEDの時代なので、この方向で行こうと思いますが、その前にいらない壊れた古いラップトップPCのモニタ(CCFL を一本使っている。)から一本CCFLを流用することとしました。少し短いCCFLですが、実用には問題ありません。モニタのCCFLを観察すると、どのCCFLも両端が黒くなっています。問題のCCFLは端の黒い部分で割れていました。


 この写真は、ラップトップPCから取り出したCCFLを繋いで、保護機能を入れて、光ることを確認してるものです。
    動作を確認して、モニターを組み立てて試運転しています。他の三本のCCFLもそのうちに壊れるでしょうがそれまでは使っていきます。次はLEDに交換ですね。




























2025年1月22日水曜日

Harman Kardon SB30 の修理。

 Harman Kardon SB30は、ウーハのSB30 SUB/230と中高音のSB30 CNTRLからなります。接続は、1.2GHzでの無線によります。症状は、 ウーハのSB30 SUB/230と繋がらないという事です。

受信側か送信側かを切り分けないと進みません。そこで、手持ちのAD8317を使った電界測定器を使ってみました。その結果、電波が出ていないことが解りました。SB30 CNTRLを開け、送信基板を診断しました。電源、信号は正常でした。気になったのは、部品を固定する溶剤が乾いて部品にこびりついていることでした。そこで丁寧に全てはがしてみると、電波が送信されウーハのSB30 SUB/230と繋がりました。HF帯用に作ったAD8317を使った電界測定器があってよかったということでした。