2018年11月8日木曜日

Marantz 1150の修理。

プリメインアンプ Marantz 1150 の片方のチャンネルの音がリップルノイズだらけという症状です。高圧用のコンデンサをみると、片方の容量がほぼゼロでした。古くなるとここまで劣化してしまうようです。このコンデンサは2つが一つの部品になっています。このような部品は見つけられ無かったので、2個別々のコンデンサを取付金具を作って実装しました。入力選択スイッチの掃除もして動作を確認しました。



Powersoft D2002 の修理。

パワーアンプ Powersoft D2002の症状は表示LEDは点灯せず、音も出ないというものです。幸いにして回路図を入手しました。電圧を追っていくと、コントロール回路や表示回路用の15Vが出ていません。コントロール回路内でグランドと15Vラインが短絡していました。このラインには、ロジックICやパスコンなどが数多く繋がっています。安定化電源で15Vを無理やり供給して熱くなる部品を見つけようとしましたが、熱くなるほど電流を流せませんでした。地道に一つ一つ部品を外して確かめるしかないようです。半分くらいのところで、100nFの積層セラミックコンデンサの異常が見つけられました。腑に落ちないのは、15Vラインとグランドが短絡していたのに、外したコンデンサは開放状態だったことです。半田ごての熱で短絡していた部分が外れて開放になったのでしょうか、、。早速、部品を交換して動作を確認出来ました。
  スピーカ出力コネクタはSpeakon形式なので、ジャックを買いました。




2018年7月9日月曜日

PIONEER SA-3000の修理。

 何の動作もしないPIONEER SA-3000の修理です。
終段のトランジスタ(2SB785A、2SD848A)が短絡して、フューズやフューズ抵抗が切れていました。また、電源ランプも切れていました。これらの特殊形状トランジスタは入手困難です。そこで地元の部品屋から、BD912とBD911を買ってきました。これらの形はTO220なので、固定の仕方を変更する必要があります。鋳物の放熱器に穴をあけ、希望のねじを切るような道具がないので、既存のねじ穴を使うことが先決です。結果的には、既存のアルミの放熱器に穴を開け、一部を変形しました。
 最大45Wで動作します。カタログでは40W 。ボリューム60パーセントで疑似抵抗負荷を繋いで2時間位問題なく動作していました。時間がかかりましたが、修理完了です。

原型

改造後


2018年5月24日木曜日

CD再生機CARAT C57の修理と評価。

 修理で入ってレーザーピックアップを交換したCARAT C57を、他のCD再生機、Nakamichi CDP-2E、DENON DCD-480とで聞き比べてみました。CDはCrifford BrownのQuadromaniaからWhat`s Newです。数少ない手持ちのCDの中で 、耳が肥えているトランペットを選びました。結論は、
1、CARAT C57
2、Nakamichi CDP-2E
3、DENON DCD-480
の順になりました。特に注目したのは、自然な音です。2と3の違いは、1と2の違いより大きいです。細かい音空間が感じられました。瞬間瞬間の原音に近いものが聞き取れました。音の毛羽立ちとでも言うのでしょうか。一つ一つの部品に拘った作りは聞き取れました。

いい部品を使っているCARAT C57


2018年5月2日水曜日

任天堂Wiiをセンサーバーの代わりにロウソクで使う。

ディスクが読めない症状のNintendo Wii RVL-001の修理です。リモコンはあるのですが、センサーバーがありません。リモコンを開けてみると、赤外線についてはセンサしか付いていません。つまり、センサーバーは赤外線を発光しているだけです。そこで、赤外線を発する手持ちのものとしてロウソクを試してみました。センサーバー位の距離で離れた二つのローソクを灯してリモコンを向けると、見事に位置決めができました。本体とはbuletoothで接続されています。

2018年4月24日火曜日

UPS Riello Dialog Active 100の修理

 UPSの症状は、バッテリでもAC電源でも、ONスイッチを5秒くらい押して起動しようとしますが、ピューという音がするだけで動作しません。
 まず、バッテリーDC電圧をスイッチングしているMOSFETを確認すると、一つショートしているのがありました。同じMOSFETのゲートに繋がっている30OHMのヒューズ抵抗が高抵抗を示してました。これらを交換しましたが、同じ症状です。ただ、MOSFET段は動作しているようです。回路を2層基板から起こしてオシロスコープで信号を追っていくと、2系統MOSFETの一つのゲート信号が異常でした。PICコントローラの出力端子での異常です。PICの動作がおかしいという事も考えられますが、もう少し違う原因を疑いました。
 コントローラは、バッテリのDC電圧をMOSFETでスイッチングして、昇圧トランスで希望の商用交流電圧を作ります。更に、このAC電圧をコントローラでモニターしながら安定した電圧を作ります。というわけで、このフィードバックを追っていくと、PICコントローラのアナログ入力が常時3OHMになっていました。つまり、PIC内部の回路が壊れていたのでした。
 PICは手に入りますが、そこに書かれているデータは手に入りません。このPICはOTPなので、恐らくプロテクションがかかっているでしょう。つまり読もうとすると自動的に消去してしまうのです。インターネットで補修部品、データを探しましたがありませんでした。というわけで、この修理は、故障個所は分かったものの、部品が手に入らないため修理できませんでした。残念!







2018年3月21日水曜日

銅パイプ製のMLAアンテナを作りました。

 先日まで2階のバルコニーに設置していたアルミ板のMLAアンテナを、寸法はそのまま4m、直径18㎜の銅パイプと交換した。アルミ板の時は、2mの板を2枚使っていて、10cm位重ねたつなぎ目とバリコンへの銅線とのボルトによる接点を有していた。いずれも溶接されていない。今回の銅パイプの場合、つなぎ目はなく、バリコンへの銅線は半田付けした。接触抵抗に関しても改善している。放射抵抗が極めて低いMLAアンテナの場合、接触抵抗を低く出来たことは大変良いことです。実際、測定器がないので定量的には言えないが、伝搬リポートをhttp://pskreporter.info/で見ると、効率は良くなっていると感じる。


2018年2月24日土曜日

円周4mのSmall Loop Antennaの製作。

 2次ループの円周を397cmにしたSLAまたはMLAを作りました。一次ループの円周は106cmです。その他の部品は、前回の円周2mSLAのものを使っています。バリコンは22pFから320pF可変可能です。これにより5、7、10、14Mhzバンドで使用できます。ただし一次ループを伸縮しないとSWRは1.0付近に下がりません。5Mhz,7Mhzの時は伸ばして、10、14Mhzの時は縮めます。5Mhzと7Mhzの時は前回の円周2mSLAに比べてよくなっています。(定量的には言えませんが、、)
 コの字型の4階建て団地の内側角の1階バルコニーに写真のように設置しています。目立たないことが大切ですがどうでしょうか、、。