2019年9月14日土曜日

オーディオアンプ Pioneer M-73 の修理。

 Pioneer M-73はClass AとBを切り替えられるオーディオアンプです。
左チャンネルの出力トランジスタなどがないけど、右チャンネルは動作するという事でした。内部を観察すると、かなり修理の手を入れてありました。
 左チャンネルに関しては、次の部品を装着して動作しました。

-TH601:AEX-002....R25=29ohm.(このPTCは入手できなかったので、ほぼ同様仕様のSMD部品を工夫して利用しました。)
-Q7,Q8:2SC3281
-Q5,Q6:2SA1302.
-R638,R639:270ohm1/4w.
-R647,R747:2x0.27ohm5w.


 バイアス電圧の調整をする段階で、右チャンネルのバイアス電圧が異常でした。クラスAにすると0Vのままです。
 なんと、PS Assembly基板につながれているケーブルが逆に差し込まれていました。正しい接続にするとバイアス電圧が正常になりました。いろんな部品が壊れていなかったのは幸いでした。
 
 さらに、電源オンやモード切替の際に、スピーカに異常電圧がかからないようにするリレー回路が遅延動作しませんでした。PS Assembly 基板を調べると、C106の正極とQ104のベースをジャンパー線で短絡してありました。回路図で確認すると、確かに短絡してあります。でも、回路的に動作しそうにありません。そこで、ジャンパー線を外してみると、正常に遅延動作するようになりました。誰かが、回路図どうりに変更したのが、悪かったようです。

 バイアス電圧を調整して数日間、動作しています。再生スピーカが貧弱なせいか、クラスAとBでの違いが判らないのは残念です。




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