2021年11月21日日曜日

Union ResearchのアンプUnicoの修理。

  Union ResearchのアンプUnico(Stereo Valuve Mosfet Amplifier)の修理です。 前面パネルや基板上のLEDは点灯せず、音の増幅をしていません。


 

 運よく、回路図をインターネットで見つけました。メイン基板上に、小さいプロテクトコントロールの基版があり、ここでの不具合であることが、LEDが点灯しないことからわかりました。回路図と共に原因を追っていくと、Q435(BC337)が不良であることがわかりました。

 



  手持ちのBC637と交換して、修理完了でした。回路図があってよかった。時間をかけてでも探して見るものですね。

2021年10月5日火曜日

カセットテープデッキ KENWOOD KX-55の修理。

 カセットテープデッキの修理です。症状は、テープが全く走行しないというものです。機構部のゴムベルトが傷んでいました。インターネットをつかって入手し、交換してテープは走行しました。しかし、両チャンネルから、ガリガリという雑音が聞こえます。再生動作になると、雑音レベルはレベルメータ一杯に振れていました。回路図を手に入れられない状態でしたので苦労しましたが、ドルビーIC(HA11226)入り口にある、MPXフィルタが原因であることがわかりました。容量計で測ってみると、フィルタを構成しているコンデンサが傷んでいるようです。元の容量がわからないのでフィルタを直せてはいません。このフィルタの、入出力を短絡すると雑音は消えます。今どき、MPXフィルタを使って、カセットテープでFMラジオ放送を録音することはないと考えてこれで修理完了ということにします。




 

2021年6月25日金曜日

Debian10のWiFiが動作しない。

 ASUSのZ53FというWindowsXP時代のラップトップPCをWindows8で使っていましたが、動作が不安定になってしまいました。HDDが悪いのかとも疑いましたが、OSシステムの不都合のようです。2023年にサポートの終わる8.1に移行できなかったので、このPCのwindows8は既にサポートは終わっています。セキュリティーの事も不安なので、リナックスに移行することにしました。Ubuntuは他の非力なPCで使っているのですが、このPCは32bitのOSなので、Ubuntuのサポートは終了となるため使えません。そこで、32bitを持続しているDebianを導入することにしました。インストールしたのは、Debian10 Xfceです。ところが、WiFiのハードを認識していませんでした。ターミナルを使って、解決するしかありませんでした。この作業を、今後のために記録します。 

 1.ハード製品名を探します。 

    # lspci | grep Network

     これにより、PRO/Wireless 3945ABG(Golan)(rev02)であることがわかります。そして、このハード用のfirmwareを探すと、iwl3945であることがわかります。そして、これを含むパっケージは、firmware-iwlwifi(20190114-2)でした(non-free)。

    2. Repositoyがこのパッケージも扱えるように、/etc/apt/sources.listに、main の他に non-freeを追加します。

  3.そして、このパッケージをアップデートし、インストールします。さらに、PCを再起動します。

     # apt-get update && apt-get install firmware-iwlwifi(20190114-2) 

  4.これで、Wifiが起動しました。

2021年5月5日水曜日

SONY HST-471の修理。

 SONY HST-471のカセットデッキが動作しない、FMラジオが同調しない、という故障です。



 カセットデッキは、四本のゴムベルトの劣化とモードを変換する機構部のプラスチックせいギアが割れていることが原因です。ゴムベルトを交換、ギアは手に入らないので修理しました。






 FMラジオの同調ができないのは、検波に使っているIC(BA1450S)に付加されているボビン入りコイル(T6)の調整づれが原因でした。プラスチックドライバでボビンを回して、自動同調もできるようになりました。











2021年4月9日金曜日

レコードプレーヤー Bettor EF-7の修理。

  スペイン産のBettor EF-7です。ハム音が出ていました。また、オーディオ出力には、左右ともに1VDCが出ていました。

 ハム音の主要原因は、Balance,Volume,Treble,Bass調整部の基板についている、640uF25V(SPRAGUE CR-ESP)の電解コンデンサの容量抜けです。電源の電解コンデンサ4000uF40Vの容量も少し減っていました。

    出力オフセットの1VDCの原因は、出力アンプ基板後のフィルタ回路の入力に使われている電解コンデンサ4000uF30Vの不良でした。容量的には正常でした。


 機構部はDUAL社製です。とても強固にできています。

2021年3月12日金曜日

SONY EV-C3E 8mm VCRの修理。

  このSONY EV-C3Eという8㎜VCRの症状は、カセットを入れると、ローディングした後、ガリガリという音がして、再生、巻戻し、早送りしません。既に修理を試みられています。


 分解して、機構部を取出し観察します。”Coaster (Right) Block Assy”という部分で、ピンがゆるくて、うまくかみ合っていませんでした。これにより、入り口側のCoasterBlockが最後まで到達していませんでした。




 元々どの様に固定されているのかがはっきりしませんが、エポキシ接着剤で固定しました。

 これにより、正常にローディングが行われ、再生などの動作が始まりました。でも、時々音らしきものや、白黒で雑音だらけの映像が出るだけです。TV側から見ると、信号が来ていないようです。
 さらに、よく観察すると、“Arm Block Assy, Pinch”が曲がっていて、テープをしっかり押さえていませんでした。

部品をとりだして、真っ直ぐにして組み直しました。

 機構的な動作は、良くなりましたが、映像はあまり変わりません。オシロスコープでRF信号を見ると、S/N、振幅が良くありません。
 “Head Amp/Fling Erase”基板を取り出してみると、メタルキャップの電解コンデンサが使われていて、液漏れを起こしていました。
 すべての電解コンデンサを交換して、プリントパターンや汚染された部品をきれいにしました。これにより、映像や音声が安定して出てきました。テープパスを、サービスマニュアル手順通りに調整しました。もちろん、ねじを少し緩めて調整して、そのあと締め直しました。狭くてドライバが入らなかったので、ドライバ先を曲げてみました。

 すべての動作を正常にするようになりました。画質が悪いのはテープの劣化だと思います。新しいテープがないので確かめられません。調整は、お客様の1992年録画テープで行いました。
    1990年製造の8㎜VCR、良くできています。
 


2021年1月27日水曜日

Tivoli Audio MODEL ONEの修理。

  Tivoli Audio MODEL ONEでラジオ受信しているときに、同調ダイアルを回すとガサガサという音がするという症状です。かなり一般的な故障でのようです。

 同調ダイアルを最小最大まで5分くらいぐるぐる回してみると解決します。簡単な方法ですが直りました。さて、どの位、持続するでしょうか。。
 翌日には、元に戻ってしまいました。でも、同調ダイアルを回すと一時的に直る(バリコン内部の接触不良)、信号があるところでガサガサする(スケルチが効いていなければ信号に関係なく、どの部分でもガサガサする)、ということからバリコン内部の軸受部分での接触不良でしょう。
 早速、分解してみました。

 軸の軸受接触部分を見ると、黒くなっていました。200ohm位の抵抗値がありました。

 細かい紙やすりで磨いてみました。
 反対側は大丈夫でした。

 組み立て直し試したところ、ガサガサは無くなりました。
    3日経ちましたが、症状は出ていません。直ったようです。




                                                                                                                                                                          

YAMAHA XT600E 3TB のマフラー修理。

  愛車YAMAHA XT600E 3TB の排気音が大きくて(91dBA)車検を通せませんでした。2か月以内に解決しないといけません。中古で購入したこのバイクには、LeoVince X3が装着されていました。純正品はありませんでした。初めから、音が大きいとは感じていたし、車検の度におまけしてもらっていました。今回は、おまけはなかったのです。


1...最初に、金たわしをマフラー出口から詰め込んでみました。甲高い音は消えていい感じです。でも、少しアクセルを開けると、金たわしが飛び出してしまうので工夫が必要です。一時的なら有効でしょう。

 金たわしは、その場しのぎです。きちんとした処置をしたいので試行を続けました。

2...次の試みは、DB Killerと言われているマフラー出口の管の穴埋めをしてみましたが、効果なしでした。


3...内部のグラスファイバーの交換をしてみました。電動ドリルを使って、リベットを外しました。最初に、リベットの中に残っている金属ピンを同じくらいの太さのドライバーで中にたたきこみました。こうしないと、ドリルでうまく外れませんでした。




 終段部から中を見てみました。純正品に比べれば、直管に近い構造ですね。


 グラスファイバーは、この様でした。カーボンで黒くはなっていますが、焦げ固まっている程ではありませんでした。でも一か所、穴が開いていました。


 アマゾンで買った、50cm x 50cmのバイクマフラ―用グラスファイバーを耐熱テープで束ねました。




 筒に収めました。


 リベットを打って、完成です。


 さて、結果ですが、、あまり変わりませんでした。苦労した割には、報われませんでした。

4...マフラーの入り口に、管の断面積を減らすための金属板を入れてみました。Leo Vinceは付属品として同封していたようですが、僕は受け継いでいないし、インターネットでも探せませんでした。そこで、2㎜のアルミ板で作ってみました。穴は、違う型のLeo Vinceのものを参考にしました。寸法は手に入らなかったので、見た目で作りました。ピッタリに作らないと、きちんとはまってくれません。


 結果は上々です。甲高い音は消えました。これならば大丈夫という感じで、再度、車検に挑戦。無事に車検を通りました。なんと、10dBAも下がりました。

 メーカーが付属品として入れているし、うまくできたので、普段入れていても大丈夫でしょう。近所迷惑を気にしなくてもよさそうです。普通に乗っている分には、出力の違いは判りません。キャブレータとエンジンの間に吸気量を少なくするための金属板をいれることは、出力を下げて中型免許でも乗れるようにするために行われていることです。音も小さくなると思います。今回の方法と、出力、音についての比較をしてみたいものです。ただ、今回のほうが、簡単に着脱できます。