2025年1月22日水曜日

Harman Kardon SB30 の修理。

 Harman Kardon SB30は、ウーハのSB30 SUB/230と中高音のSB30 CNTRLからなります。接続は、1.2GHzでの無線によります。症状は、 ウーハのSB30 SUB/230と繋がらないという事です。

受信側か送信側かを切り分けないと進みません。そこで、手持ちのAD8317を使った電界測定器を使ってみました。その結果、電波が出ていないことが解りました。SB30 CNTRLを開け、送信基板を診断しました。電源、信号は正常でした。気になったのは、部品を固定する溶剤が乾いて部品にこびりついていることでした。そこで丁寧に全てはがしてみると、電波が送信されウーハのSB30 SUB/230と繋がりました。HF帯用に作ったAD8317を使った電界測定器があってよかったということでした。






2024年4月14日日曜日

TEAC V-6030S の修理。

  カセットデッキ TEAC  V-6030S の修理です。症状は、扉の開閉の不良と再生中に電源が瞬間的に中断するという症状です。


 扉の開閉の不良原因は、モータについている円筒ウオームギアに亀裂が入っていて空回りしたためと、扉位置の検出用のマイクロスイッチが壊れていたためです。円筒ウオームギアはエポキシ接着剤で直し、スイッチは違う形ですが交換しました。下の写真の左側の赤線内にモータとスイッチがあります。

 再生中に電源が瞬間的に中断するという症状は、例えば、巻き戻した後に再生すると発生します。再生をずっと続けているときには、めったに発生しません。電源回路を調べていましたが解りませんでした。考え直すと、機構部についている、状態制御用のスイッチの接触不良のようです。接触抵抗が状態によりありました。きれいに磨くことによって正常に動作するようになりました。下の写真の右側の赤線内にあるスイッチです。





2023年11月14日火曜日

レコードプレーヤ pioneer PL-223 の修理、モータの交換。

  レコードプレーヤ パイオニア PL-223のモータが回らないという症状です。原因は、モータの整流子、ブラシの激しい経年摩耗です。


















 こうなると、モータの交換になります。しかし、新しい同じモータは手に入らないので、現行のモータを転用することになります。容易に入手可能で使えそうなモータを用意しました。軸の太さや、高さ、内部回路等が違うので、改造が必要です。いくつかの、支持具を作りました。


























 


 操作回路についても、改造が必要でした。電源電圧が13.6V、モータの動作電圧が6/12Vなので、3端子レギュレータ7810を使って10V を与えています。

 モータが底板にぶつかてしまったので、ワッシャーで高さを調整しました。










 回転速度を調整して修理完了です。最初に45回転の調整をしてから33回転の調整をします。

    手間がかかりましたが、これからは古いレコードプレーヤのモータをどんどん交換できそうです。

    


2023年4月11日火曜日

Sansui AU-717の修理

  オーディオアンプSansui AU-717の修理です。右チャンネルで、いつもではないけど音が歪む症状です。バイアス回路での電圧が不良です。増幅段の基板(F-2722)において、不良の抵抗(R23,R25)、電解コンデンサ(C11,C14)を交換しても改善しませんでした。バイアス回路に正電圧を与えるTR05(2SA899)を交換したら正常に動作しました。同じトランジスタは無かったので、手持ちのBF470を使いました。さて、簡易なトランジスタテスタで調べると、hFEは常温122、80度位で219になりました。異常を起こさない左チャンネルのおなじトランジスタのhFEは変化しません。つまり、温度が高くなると、動作異常をするということが解りました。動作中は、このトランジスタは、触り続けることができない程度に熱くなります。トランジスタのチェックをするときには、高温でも調べないといけないという事でした。







2022年11月10日木曜日

15mバンド用MLAアンテナを作りました。

15mバンド用MLAアンテナを作って、屋上に上げました。



 一次ループ--------2m x 30mm x 2mm,アルミ板。

 給電ループ--------40㎝(同軸ケーブルRG58の編線)、一次ループの5分の一の長さ。

 同調部--------------

                可変コンデンサ----同軸ケーブルRG213とアルミパイプを使ったトロンボーン型。

                固定コンデンサ----同軸ケーブルRG213を使うと、SWRは1まで下がる。

                          - 高耐電圧セラミックコンデンサを使うと、SWRは5以下に下がらない。

                             原因は、コンデンサに使われている物質の誘電正接の違いだろうか。

                             セラミック、、0.01。ポリエチレン(同軸ケーブル)、、0.0005。

                           -60wでCW送信しても放電しない。同軸ケーブルの端末処理によっては、40w

                            CW送信で放電してしまう。




                          -30wでCW送信した場合、10秒位後、同調周波数が上がっていく。

                             -10wCW送信し、SDRWEB KIWIでドイツ局を使って受信してみた。

                                EFHWアンテナで0.5wCWで送信した場合と同じ受信強度となっていた。

                            -木曜日の昼間、背景雑音はSメータで6位でした。同じ位置に設置した垂直                                 EFHWアンテナとほぼ同じくらいでした。

    アパートから家に引っ越して、小さいながら屋上や庭が使えるのでMLAアンテナは下ろすことにします。




2022年10月19日水曜日

15mバンド用の垂直EFHWアンテナを2階建ての屋根に揚げました。(その2)

  先日、2階建ての屋根に揚げた15mバンド用の垂直EFHWアンテナを試してみました。ヨーロッパ、北南アメリカには、10wのFT8 で到達しています。出力30wにすると、到達距離には大きな変化はありませんが、テレビの音量が勝手に上がり続けます。いつもは、10wで運用しているのですが電波障害が起こらないことは大切です。給電部から0.5m位のところにテレビアンテナの同軸ケーブルが設置されているのが原因かと考えられます。アンテナから波長/8以内では、電磁界の影響が大きいということなので、2mの塩ビパイプを継ぎ足しました。その結果、SWRには大きな変化はなく、テレビの音量には30wでも影響がなくなりました。背景雑音は、月曜日の昼間ではS8。土曜日の昼間ではS3でした。到達距離については10wのFT8で、日本に到達しています。2m高くなって、打ち上げ角の改善や、北に位置する建物の影響が少なくなっていることが考えられます。









2022年10月7日金曜日

15mバンド用の垂直EFHWアンテナを2階建ての屋根に揚げました。

  団地から、2階建ての家に引っ越しました。屋上は陸屋根になっています。煙突を利用して、15mバンド用の垂直EFHWアンテナを揚げました。給電は、K1TAが発表しているトロイダルコアを使った1:49のトランス形式です。トランスにはFT240-43、一次側には高圧100pFのコンデンサを入れています。また、トランスのGNDに80㎝のカウンタポイズ、さらに給電点直下に、FT240-43にW1JR巻きコモンモードチョークを入れました。これらにより、SWRをさげ動作を安定にしています。きちんと動作しているようです。背景雑音は、金曜日の昼間はSメータで6,日曜日の昼間ではSメータで2です。同じところに設置していたセンターローディング式GPと比べて、大きな違いはありませんでした。定量的な比較をしないと意味ないですよね。電界強度計を使った測定を考えてみます。