2026年6月9日火曜日

YAMAHA CD-S300 の修理。

  YAMAHA CD-S300で曲を選曲すると、再生されないことが多いという症状です。レーザーピックアップは選曲された曲付近には行くのですが、再生が始まらないのです。

 再生が始まると少しくらい衝撃を加えても再生を続けるのでレーザーの劣化が原因ではなさそうです。そこで、スピンドルモータに接点復活剤を注入してみました。分解はしていません、外から注入しました。その結果、正常に選曲再生が出来るようになりました。以前は、モータを分解して接点を磨いていましたが、適切な接点復活剤を使えば外から注入するだけで改善するようです。分解による故障の可能性が無くなって良いと思います。

 これで修理完了として依頼主に引き取ってもらい、どのくらいの期間動作するか様子を見たいと思います。




2026年5月13日水曜日

pioneer SA-708の修理。

 大半の電解コンデンサを交換されたオーディオアンプpioneer SA-708を聞いていたら、音が切れ、焦げたにおいがしたという事でした。 終段の右側で、終段トランジスタを中心に壊れていました。バイアス回路の温度補償ダイオードを1N4148で作ったり、様々な部品を交換して直りました。試験をしていると、重低音で左側の音がくすんで聞こえます。いろいろ調べたうえで、左右でトランジスタなどの部品が違うせいなのかと考えて、左側も右側と同じ部品に交換しました。でも、重低音に違いがあります。15Hz位の三角波で比較すると、違いが分かります。サイン波ではよく解りませんでした。いろいろ試したら、SUBSONIC FILTERの切り替えスイッチの接触が原因でした。接触不良は重低音で影響が大きくなります。接点復活剤で解決しました。

15Hz位の三角波をスピーカ端子で観測したもの。上の波形が左側。下の波形が右側。上の波形は、SUBSONIC FILTERをONにした時の波形と一致する。


2026年3月26日木曜日

多機能音響機器 medion MD44125 の修理。

 多機能音響機器medion MD44125の修理をしました。症状は、電源を入れ、音を聞き始めると一分くらいすると音が出なくなるという事です。分解して音が出なくなったときに、D級増幅器回路のLSIのTPA3130に冷えた空気を当てると、音が出るようになりました。そこで、このLSIを購入して交換しましたが、症状は変わりません。



 さらに追及するために、回路図を探しましたが見当たらないので、MUTE信号周辺の回路図を起こしました。




MUTE信号(ピン12)を観察すると、0.7v位から徐々に上がって、一分後位に1.5V位になり音が出なくなります。気を付けて、冷たい空気を当ててみると音が出るようになります。次に、LSIだけに冷たい空気を当てましたが音が出ません。注意深く周辺の部品に冷たい空気を当てると、C117でMUTE信号値が下がりました。C117を半田付け直して、アルコールで周囲を洗浄したら、MUTE信号値が大きく改善して、20mVに安定しました。数時間、音を出していてもMUTE信号値は20mVのままで、正常に音が出ています。
 冷却して、故障部品を探す時には、局所的に当てて、原因箇所を見つけないといけないということでした。

2026年1月20日火曜日

10mバンドの逆三角形ループアンテナを作りました。

  10mバンドの逆三角形ループアンテナを作りました。今回は、1:4電流型バランをつくりました。トロイダルフェライトコアはFT240-52を選びました。このバランなら6mバンドでも使えます。




  アンテナは、アルミパイプと銅線を使いました。アルミパイプの表面が加工されていて導電性がなかったので、紙やすりで削りました。

 二階建ての家の屋根の上に、3mのパイプで建てました。もう少し高くしたいのですが、長屋なので、この程度にしました。近い周囲にはテレビアンテナ用の鉄柱や、それを支える針金、物干し用の針金が張ってあり、アンテナを回すと0.2程度SWR値が変化します。
 送信利得は給電点の地上高5mの傾斜型20m長EFHWアンテナと比べると18dB位優れています。指向性はきれいな八の字で、正面の最大値と側面の最小値とで30dBの差があります。測定には14km位離れているOpenwebSDR受信局を使いました。三次元のデータが計れないので何とも言えません。でも、こんなに指向性があると、ローテータを欲しくなります。
















2026年1月4日日曜日

SONY PS3の電源 APS-227の出力電圧を上げる。

 SONY PS3の電源 APS-227を数台持っています。出力電圧は12V、32Aです。容量は大きく、回路も良くできていて、無線機には最適です。無線機の定格電圧は13.5V(+-10%)ですが、12Vでも動作しています。でも、出来れば定格値範囲内で使おうと考えて、APS-227の出力電圧を変化させました。出力電圧の上限の保護回路を働かせない範囲なら、とても簡単に改造できそうです。

改造は、R410(1kohm)を1kohmの半可変抵抗に交換して、上限の保護回路が、働かないような適切な出力電圧に設定するだけです。13.7Vで保護回路が働きます。そこで、出力電圧を13.0Vに設定しました。

無線機に接続して使っていますが、問題ありません。

























2025年7月9日水曜日

YAMAHA MSR-400 の修理

 このMSR‐400は、出力リレーのコイルが切れかかっていたり、高音アンプ出力のDCオフセ ットがDC4.0Vという症状です。

    このアンプの終段は基本のAB級増幅回路に、EEEngineという高能率回路を採用しています。このため、解析を進めるために増幅回路とEEEngineのスイッチ回路を切り離して、どちらの問題なのかを調べます。そこで、Q221/223/222/224, D212/214/211/213を外します。すると、HF-A=6.7V、HF-B=-6.7V、HF-1=6.7V、HF-2=-6.7Vであり、スイッチ回路は正常動作しているようです。この際、各電圧値はコンデンサの電荷を零にするまで落ち着いていません。

    結局、DCオフセット異常の原因は高音増幅部の入力回路にあるトランジスタℚ204の異常が原因でした。

このアンプは、高能率であり、良い音質であるものでした。





2025年3月19日水曜日

一瞬映るけどすぐ消えてしまう液晶モニターFujitsu Siemens SCENICVIEW P19-3の修理

  一瞬映るけどすぐ消えてしまうという、古い液晶モニターの修理です。バックライトには四本のCCFLが使われています。CCFLへの出力をテスタのACレンジで測ると、一本だけ高い電圧が示されます。この際、CCFLコントローラ(OZ9938)の保護機能を停止(3番ピンを接地します。)して電圧を観測しました。本来ならば、CCFLの交換なのですが、すでに入手困難ですし、LEDの時代なので、この方向で行こうと思いますが、その前にいらない壊れた古いラップトップPCのモニタ(CCFL を一本使っている。)から一本CCFLを流用することとしました。少し短いCCFLですが、実用には問題ありません。モニタのCCFLを観察すると、どのCCFLも両端が黒くなっています。問題のCCFLは端の黒い部分で割れていました。


 この写真は、ラップトップPCから取り出したCCFLを繋いで、保護機能を入れて、光ることを確認してるものです。
    動作を確認して、モニターを組み立てて試運転しています。他の三本のCCFLもそのうちに壊れるでしょうがそれまでは使っていきます。次はLEDに交換ですね。




























2025年1月22日水曜日

Harman Kardon SB30 の修理。

 Harman Kardon SB30は、ウーハのSB30 SUB/230と中高音のSB30 CNTRLからなります。接続は、1.2GHzでの無線によります。症状は、 ウーハのSB30 SUB/230と繋がらないという事です。

受信側か送信側かを切り分けないと進みません。そこで、手持ちのAD8317を使った電界測定器を使ってみました。その結果、電波が出ていないことが解りました。SB30 CNTRLを開け、送信基板を診断しました。電源、信号は正常でした。気になったのは、部品を固定する溶剤が乾いて部品にこびりついていることでした。そこで丁寧に全てはがしてみると、電波が送信されウーハのSB30 SUB/230と繋がりました。HF帯用に作ったAD8317を使った電界測定器があってよかったということでした。






2024年4月14日日曜日

TEAC V-6030S の修理。

  カセットデッキ TEAC  V-6030S の修理です。症状は、扉の開閉の不良と再生中に電源が瞬間的に中断するという症状です。


 扉の開閉の不良原因は、モータについている円筒ウオームギアに亀裂が入っていて空回りしたためと、扉位置の検出用のマイクロスイッチが壊れていたためです。円筒ウオームギアはエポキシ接着剤で直し、スイッチは違う形ですが交換しました。下の写真の左側の赤線内にモータとスイッチがあります。

 再生中に電源が瞬間的に中断するという症状は、例えば、巻き戻した後に再生すると発生します。再生をずっと続けているときには、めったに発生しません。電源回路を調べていましたが解りませんでした。考え直すと、機構部についている、状態制御用のスイッチの接触不良のようです。接触抵抗が状態によりありました。きれいに磨くことによって正常に動作するようになりました。下の写真の右側の赤線内にあるスイッチです。





2023年11月14日火曜日

レコードプレーヤ pioneer PL-223 の修理、モータの交換。

  レコードプレーヤ パイオニア PL-223のモータが回らないという症状です。原因は、モータの整流子、ブラシの激しい経年摩耗です。


















 こうなると、モータの交換になります。しかし、新しい同じモータは手に入らないので、現行のモータを転用することになります。容易に入手可能で使えそうなモータを用意しました。軸の太さや、高さ、内部回路等が違うので、改造が必要です。いくつかの、支持具を作りました。


























 


 操作回路についても、改造が必要でした。電源電圧が13.6V、モータの動作電圧が6/12Vなので、3端子レギュレータ7810を使って10V を与えています。

 モータが底板にぶつかてしまったので、ワッシャーで高さを調整しました。










 回転速度を調整して修理完了です。最初に45回転の調整をしてから33回転の調整をします。

    手間がかかりましたが、これからは古いレコードプレーヤのモータをどんどん交換できそうです。

    


2023年4月11日火曜日

Sansui AU-717の修理

  オーディオアンプSansui AU-717の修理です。右チャンネルで、いつもではないけど音が歪む症状です。バイアス回路での電圧が不良です。増幅段の基板(F-2722)において、不良の抵抗(R23,R25)、電解コンデンサ(C11,C14)を交換しても改善しませんでした。バイアス回路に正電圧を与えるTR05(2SA899)を交換したら正常に動作しました。同じトランジスタは無かったので、手持ちのBF470を使いました。さて、簡易なトランジスタテスタで調べると、hFEは常温122、80度位で219になりました。異常を起こさない左チャンネルのおなじトランジスタのhFEは変化しません。つまり、温度が高くなると、動作異常をするということが解りました。動作中は、このトランジスタは、触り続けることができない程度に熱くなります。トランジスタのチェックをするときには、高温でも調べないといけないという事でした。







2022年11月10日木曜日

15mバンド用MLAアンテナを作りました。

15mバンド用MLAアンテナを作って、屋上に上げました。



 一次ループ--------2m x 30mm x 2mm,アルミ板。

 給電ループ--------40㎝(同軸ケーブルRG58の編線)、一次ループの5分の一の長さ。

 同調部--------------

                可変コンデンサ----同軸ケーブルRG213とアルミパイプを使ったトロンボーン型。

                固定コンデンサ----同軸ケーブルRG213を使うと、SWRは1まで下がる。

                          - 高耐電圧セラミックコンデンサを使うと、SWRは5以下に下がらない。

                             原因は、コンデンサに使われている物質の誘電正接の違いだろうか。

                             セラミック、、0.01。ポリエチレン(同軸ケーブル)、、0.0005。

                           -60wでCW送信しても放電しない。同軸ケーブルの端末処理によっては、40w

                            CW送信で放電してしまう。




                          -30wでCW送信した場合、10秒位後、同調周波数が上がっていく。

                             -10wCW送信し、SDRWEB KIWIでドイツ局を使って受信してみた。

                                EFHWアンテナで0.5wCWで送信した場合と同じ受信強度となっていた。

                            -木曜日の昼間、背景雑音はSメータで6位でした。同じ位置に設置した垂直                                 EFHWアンテナとほぼ同じくらいでした。

    アパートから家に引っ越して、小さいながら屋上や庭が使えるのでMLAアンテナは下ろすことにします。




2022年10月19日水曜日

15mバンド用の垂直EFHWアンテナを2階建ての屋根に揚げました。(その2)

  先日、2階建ての屋根に揚げた15mバンド用の垂直EFHWアンテナを試してみました。ヨーロッパ、北南アメリカには、10wのFT8 で到達しています。出力30wにすると、到達距離には大きな変化はありませんが、テレビの音量が勝手に上がり続けます。いつもは、10wで運用しているのですが電波障害が起こらないことは大切です。給電部から0.5m位のところにテレビアンテナの同軸ケーブルが設置されているのが原因かと考えられます。アンテナから波長/8以内では、電磁界の影響が大きいということなので、2mの塩ビパイプを継ぎ足しました。その結果、SWRには大きな変化はなく、テレビの音量には30wでも影響がなくなりました。背景雑音は、月曜日の昼間ではS8。土曜日の昼間ではS3でした。到達距離については10wのFT8で、日本に到達しています。2m高くなって、打ち上げ角の改善や、北に位置する建物の影響が少なくなっていることが考えられます。










2022年10月7日金曜日

15mバンド用の垂直EFHWアンテナを2階建ての屋根に揚げました。

  団地から、2階建ての家に引っ越しました。屋上は陸屋根になっています。煙突を利用して、15mバンド用の垂直EFHWアンテナを揚げました。給電は、K1TAが発表しているトロイダルコアを使った1:49のトランス形式です。トランスにはFT240-43、一次側には高圧100pFのコンデンサを入れています。また、トランスのGNDに80㎝のカウンタポイズ、さらに給電点直下に、FT240-43にW1JR巻きコモンモードチョークを入れました。これらにより、SWRをさげ動作を安定にしています。きちんと動作しているようです。背景雑音は、金曜日の昼間はSメータで6,日曜日の昼間ではSメータで2です。同じところに設置していたセンターローディング式GPと比べて、大きな違いはありませんでした。定量的な比較をしないと意味ないですよね。電界強度計を使った測定を考えてみます。






2022年2月7日月曜日

ラジカセ SONY CFD-S26Lのハム音修理。

  ラジカセ SONY CFD-S26Lをカセットテープモードにして聞くと、ハム音が聞こえる。ボリュームによって変化します。他のモードでは聞こえません。



 プリアンプ以前に混入しているようです。いろいろ試してみると、電源トランスからの漏れ磁束が、プリアンプ入力選択用ICのテープヘッド信号入力部分に入ってるようです。元の位置は、ラジカセに向かって左下、スピーカの奥に、写真のような角度で配置されています。



 電源トランスを外して、カセットテープデッキ基板、機構から5㎝位離すと、ハム音は無くなります。また、元の位置でも、電源トランスの角度を変えると、ハム音が少なくなる事がわかりました。金属板で遮蔽しましたが、効果はありませんでした。


 この写真の、電源トランスの角度が、ハム音も減り、うまい具合に機構的に固定されています。電源トランスの漏れ磁束強度データを参考にすると、元の配置では、漏れ強度が最も強い方向にカセットデッキヘッドや入力選択ようICが位置しています。改良した配置では、漏れ磁束が弱い方向になっています。

 最終的には、距離も角度も影響の少ない、向かって右側のスピーカの奥に配置することにしました。ここなら、AC入力の基板も邪魔しないし、ちょうどよい支柱もあり、うまく固定できました。この改造により、ハム音は無くなりました。



 ハム音の症状が元々あったのかどうかは分かりませんし、何が経年変化してハム音が大きくなったのかも分かりません。でも、電源トランスの配置が、影響していることは明らかです。設計段階で見逃されていたのでしょうね。同じラジカセを見たら試してみたいものです。